● 傷跡2 ●
宿から放心状態のまま出たユナはぼーっと街を歩いた。 酒場で出会ったギンドロ組の時の嫌な奴の事も、先ほどのテリーとの一件も どうしたらいいのか分からなくなって、何も考えたくなかったから・・・。 ドンッ!! 前も見ずに俯いて歩いていたユナに、突然衝撃が襲う。 「キャアッ!」 ぶつかってしまった少女が尻餅をついて倒れてしまった。 買い物帰りなのか持っていた袋から食料や装飾品などがバラバラと散らばってしまった。 「ワァッ!す、スイマセン!!ぼーっとしてて・・・!」 慌てて落ちてしまった食料などを拾う。 申し訳なさそうにぶつかってきた少女を見る。 ・・・・・・!? ブロンドのストレートに整った顔立ちの美しい娘だった。 どこかで・・・見たことあるような・・・! 「リーン・・・!?リーンじゃないか!?」 確信は持てなかったが口から名前が出てしまっていた。 向こうも、驚いた瞳で名前を呼んでくれる。 「・・・あんた・・・もしかして・・・ユナ!?」 「こんな所で会うなんて・・・思っても見なかったよ・・・」 「私もよ。あれから、もう随分経ったのよね・・・」 目の前のユナと同じくらいの年齢の少女はニッコリと笑ってくれた。 長いブロンドのストレートを耳にかけた後、懐かしそうに空を見上げた。 「あの頃は・・・本当に辛いことばかりだったわよね・・・」 そう。彼女はユナと同じ玩具奴隷だった。 リーンは、初めて入ってきたユナにここで生きていく為に必要なことを沢山教えてくれた。 年齢は同じでも、ギンドロの中では先輩だった。 発狂寸前のユナを何とか押し沈めてくれたのはいつも彼女だった。 彼女がいなければ、もうとっくの昔に自害していたかもしれない。 心からユナはリーンに感謝していた。今の自分があるのは、彼女のおかげだと信じていた。 「本当に・・・リーンには世話になったよ・・・いくら礼を言っても良い足りないくらい・・・」 「なーに言ってるのよ!ユナこそ、元気そうでなによりだわ! それに、剣士になったのね。昔いつも言ってたもんね、剣士になって一人で生きて行くんだって」 「うん」 懐かしそうに話す。道ばたで話し込むのもアレだと言うことで酒場に入ることにした。 「いらっしゃい」 港町は人の行き来も多く酒場も結構あるが、昼間から開いている酒場は案外少ない。 適当に歩いてやっと見つけると二人は酒場のドアを開けた。 流石に夜が書き入れ時なのか、昼はガラガラに空いていた。 観光客や船員は港にある酒場で飲んでいるので、街の酒場は昼は客足も途絶えるのだ。 今いるのはカウンターに座っている青い服の・・・・・・ 「・・・・・・!!」 向こうも入ってきたユナを見つけると驚いた顔でその後、すぐに目を背けた。 先ほどのテリーとのやり取りを思い出して、ユナも真っ赤な顔で後ずさりする。 しかし目が合ってしまった手前、避けたり、無視したりすれば、気まずさを肯定することになりかねない。 ユナは無理な作り笑いをして 「テ、テリーもここで飲んでたんだ。き、奇遇だね!」 「・・・ああ」 テリーもいつもと変わらない態度で返す。 「あ・・・ええっと・・・こっちは友達のリーン。そこでばったり再会してさ、酒場で ちょっと話そうって事になったんだ」 リーンもぺこりと頭を下げる。 テリーはいつものように無愛想に少しだけ頭を下げると、マスターにお金を払い、 さっさと酒場を出ていってしまった。 それを見届けるとはぁっとため息をついてしまう。 二人はテリーがかけていたカウンターに座り、飲み物を注文した。 「・・・・・・さっきの人・・・ユナの恋人?」 出された飲み物を飲んでいる時に急に問いかけられ、ゲホゲホむせてしまった。 やっと落ち着いたところで慌てて否定する。 「ちっ違うよっ!テリーとは仲間・・・だよ!ただの・・・」 自分でそう言って自分で疑問に思ってしまった。 ただの仲間・・・でも・・・。 先ほどの映像がフラッシュバックしてきて再び赤面してしまった。 「へー・・・・・・ただの仲間ねー・・・」 何か言いたそうなリーン。再び言葉を続けて 「だけどそのテリーって人、すっごく格好良かったわねーっ! 確かに、あんたには勿体ないわ」 いつもの調子で明るく振る舞っている。ユナはハハハと笑って、思い出したかのように 「そう言えば何でリーンはこの港町にいるんだ?オレみたいに旅をしているのか?」 「え・・・?そ、そうね・・・旅してるって言ったら・・・そうかもしれないけど・・・」 少し歯切れが悪くなる。 「一人で?」 「いや、あんたと一緒。二人旅よ」 「へー」 ガランガラン。 昼間の人気のない酒場に誰か入ってくる。 「いらっしゃい」 二人とも、その方向に目をやった。 「・・・・・・・・・っ!!」 「リーン、こんな所にいたのか?なかなか買い物から帰ってこないと思ったら」 「ザック!」 燃えるような赤い髪、長身に、切れ長の目。 朝、港町の酒場で出会った・・・あの男だった。 「一人で飲んでたのか?」 ユナは慌てて背を向ける。向こうは気付いたのか唇を緩ませた。 「まぁ・・・昔話に花を咲かせろよ。オレは港の酒場で飲んでるからな。 終わったら宿へ帰ってろ」 それだけ行った後に出ていった。 リーンがカウンターに戻ったところで 「連れって・・・もしかしてあいつの事じゃ・・・」 「・・・・・・・・・」 何も言わず、ただ頷く。 「どうしてっ!?」 ガタッ・・・!思い切り立ち上がる。 「どうしてあいつと一緒にいるんだよっ!あいつがオレたちにやった事、忘れたのかっ!?」 「・・・・・・忘れるわけ・・・」 「忘れるわけないじゃない!!」 言葉と共にリーンも椅子から立ち上がってしまった。 「だったらどうして一緒にいるんだよっ!!」 誰もいない酒場に、女二人の声が響き渡った。 間が空いた後、髪の長い方が再びカウンターにつく。 「私だって・・・あんな奴と一緒にいたくなんかないわよ・・・!」 グラスに入った飲み物を一息に飲み干した。 「あいつが私に何をしたのか、あんたにどれだけ酷いことしたのかも心に焼き付いてる・・・だけど・・・っ!」 ぎゅっとグラスに力を込めて俯く。 「お金がいるの」 言いにくそうにしながらも言葉を口から押し出す。 その言葉にハっとした。 「私の家、ザックの家に莫大な借金をしてるの・・・父も母もお金を返すために一生懸命 働いてるんだけど・・・それでも一ヶ月分の支払いには満たなくって、私が足りない分を・・・」 「ザックの女になって補ってるのか・・・?」 心に思っていた事を口に出してしまった。リーンは深く息をついた後 「仕方ないのよ!私だってあいつの側にいるのは嫌!だけどあいつから女になれって 言われたら・・・断れないのよ・・・!」 絞り出すように苦しそうに言葉を吐いた。 「・・・リーン」 美しいその顔は、苦しさに痛々しく歪んでいた。 ユナはリーンと別れた後、ブラスト、ガルシアと行った酒場へ赴いた。 日も暮れだしていた為、人の入りは更に多くなっていった。そこに・・・。 朝と同じテーブルに、女を両脇に侍らせて座っていた。過去を思い出させる、ユナに 傷跡をつけた男が。 ドクンドクン。冷静を保つように人混みをかき分けながら、奥のテーブルへ向かう。 近付くたびに足は竦み、胸の高鳴りは大きくなる。すぐ後ろまで来た時 「・・・・・・よう。まさかお前の方からオレに会いにくるとはな・・・」 低い声で、後ろも振り向かずそう言った。 「ザックー、何この子、知り合いなのー?」 周りにいた女がその男に話しかける。 「うるさい、もうお前たちに用は無い。さっさと失せろ」 態度を一変させて叫ぶ男に、一瞬驚いた顔をした後、 「なっ!何よ急に!!行こ行こっ!こんな奴相手にしてたなんて信じられない!!」 踵を返してさっさと立ち去ってしまった。女たちが立ち去った後に、 男は前髪を掻き上げた後、ゆっくりとコチラを振り向く。 「久し振りだな、ユナ・・・。凄く綺麗になったな・・・」 微笑むその顔は、9年前と全く変わっていなかった。 目は冷たいけど、唇だけを持ち上げて立っているユナを見上げる。 後ずさるユナの手を乱暴に掴んだ。 「そう怖がるなよ。話があって来たんだろ?」 ユナはバッと手を振り払うと、テーブル向かいの席に座る。 ずっと俯いて何も喋ろうとしないユナに再び笑った。 「何か言わないと始まらないぜ。っつっても大体分かる。リーンの事で来たんだろ?」 うつむいたまま頷く。 やっと少しだけ顔を上げてザックを見た。向こうは肘をついてユナの顔をのぞき込んでいる。 気持ちの悪い汗が頬を伝っているのに気付いた。 「リーンを解放しろってか・・・?」 「分かってるならさっさとリーンを解放しろよ!あいつの気持ち、分かってるんだろ!?」 恐怖心を相手に悟られないように、俯いたままテーブルを叩いて叫んだ。 ザックは少し考えて、急に何かを思いついたように 「・・・・・・いいぜ。あいつを自由にしてやるよ」 「・・・ホントかっ!?」 「ただし、条件がある」 条件・・・!嫌な予感がした。 ザックは戸惑うユナを待たず話を続けず。 「無条件であんないい女手放すわけないだろ」 「条件って何なんだよっ!」 再び叫ぶ。頬杖をついてにやりと笑った。 「抱かせろ。それが条件だ」 「・・・・・・っ!!」 条件があると言われたときに、薄々感づいていたのかもしれない。 はっと顔を上げてやっと正面からザックを見た。 キリッとした顔立ち、真紅の瞳には挑戦的な光を称えて、嘲け笑ってる・・・・・・。 見下して、オレの気持ちを弄んでる。 「一晩だけでいいんだぜ。お前が一晩オレに抱かれるだけでリーンは解放されるんだ」 「・・・・・・本当かよ・・・」 「オレが嘘をついたことがあるか?」 本当に嫌な奴だけど、確かに嘘をついたことは無かった。 オレが一晩我慢すれば・・・リーンは解放されるんだ。 「あいつには少し飽きてきたからな・・・。お前を一晩抱ければ十分過ぎるほどだ」 「まぁ良く考えてから決めろよ。オレは西区にある三階建ての宿屋にいる。 テリーっていうお前の恋人には内緒にしといてやるよ」 「・・・・・・!!」 それだけを聞くと、ユナは酒場から出ていった。 飲んでいた酒を、全部喉に流し込む。自然と口から笑いが込み上げてくる。 左頬に手を当てる。教会の神父から回復呪文をかけて貰ってもまだずきずきと痛んだ。 テリーからの一撃が。 『抱かせろ、それが条件だ』 街を歩きながら、ユナはずっと考え込んでいた。 「そんなの、決まってるじゃないか」 あんなに沢山の男から抱かれて、慰み者にされたんだ。 今さらどうってことない。いつもみたいに我慢して、演技すればいい。 なのに・・・。 ザックを見てから震えが止まらない。 その場に立ちすくんで考える。 どうしてこんなに怖いんだ・・・。怖くてたまらない・・・。 「今度はオレが、リーンを助ける番なのに・・・」 カッカッカッ・・・。時計の音が部屋に響いていた。 時計の短針はもう夜に差し掛かろうとしている。 ふと本を読むのを止め、ドアを見た。 階段を上ってくる音が聞こえる、しばらく立った後、静かにドアが開いた。 「ここに来たって言うことは・・・OKなのか?」 入ってきた少女は迷いのない瞳で頷いた。 ブロンドの長い髪の女性が歩きにくい長いスカートを両手でつまみ上げ、 夜の賑わう港町を走っていた。 道沿いにある酒場へと倒れ込むように入る。ごった返す人混みの中、昼間見かけた姿を見つけると 客を押しのけて 「あ、あなた、テリーさんですよね!?」 怪訝に振り向くと見覚えのある顔。確か・・・ 「あの、私ユナと一緒にいたリーンです!ユナが・・・ユナが大変なんです! 一緒に来て頂けませんか!?」 「・・・大変って・・・何があったんだ?」 「お願いします!何も言わずに一緒に来て下さい!」 息も絶え絶えのままそう捲し立てると、テリーの言葉を待たず酒場から出ていく。 テリーも何だか訳が分からないまま尋常でない彼女を不審に思い 情報収集もそこそこにして後をついていくことにした。 『ザック!今なんて言ったの!?』 リーンは後ろも振り向かずに走りながら、先ほどのザックとのやり取りを思い出していた。 『今晩ユナを抱くかもしれないから、お前は別の部屋を借りろと言った』 買い物から帰ってきたリーンに平然とそう言う。 『あいつを一晩抱けたら、お前はもうオレから離れても良いぞ。 一ヶ月分支払いの、足りない分も払わなくて良い』 『まさか・・・っ!ユナにそんな事言って・・・っ!』 慌てて部屋から出ていこうとするリーンの腕を思い切り掴んだ。 『邪魔したら・・・・・・どうなるか分かってるな・・・?』 脅迫めいた言葉にハッとする。 欲望の渦巻く彼の瞳に恐怖を覚え、腕を振り払って宿を出た。 そこまで思い出して先ほど出ていった宿屋に戻ってくる。 「・・・・・・宿?」 不審に三階建ての宿を見上げた。 リーンは無言で宿に入っていく、バタバタと階段を上り、三階の奥の部屋の ドアノブに手を掛けた。鍵がかかってる。 「ここにユナがいるのか?」 もう既に分かっていたのかもしれない。 嫌な予感が遂に爆発して、体当たりでドアをこじ開けた。 「・・・・・・・・・っ!!」 大きなベッドの上で朝、出会ったあの男がユナのマントを脱がせている場面が 目に飛び込んできた。一瞬にして思考が飛び何も考えられずザックの元へ走り出し そのままの勢いで思い切り殴った。 昼間と同じ場所を殴られ、ベッドから転げ落ちる。 「・・・つー・・・相変わらず冗談の通じない奴だぜ・・・」 頬を押さえてベッドに手を掛ける。 テリーはザックの襟元を掴んで 「これが冗談だって!?貴様、いい加減にしろ!!」 やっと怒りを思い出し、襟を取った腕を上げて叫ぶ。 ユナはシーツにくるまったまま動けないでいた。 マントは脱ぎ捨てられて服はまだ着ているが リーンもテリーに呆気にとられていたが、慌ててベッドの上で放心しているユナに駆け寄った。 「ユナっ!」 「・・・・・・リーン!」 バシっ!!頬に痛烈な痛みが走る。 「バカッ!あんたなんて事してるのよっ!!一体自分が何をやってるのか分かってるの!?」 驚いた顔からみるみる悲しそうな瞳になり、ユナの肩を両手で押さえて叫んだ。 「ゴメン・・・」 リーンの心中を察したのか、素直に謝った。 「私の為にやった事かもしれないけど・・・ありがた迷惑だわ・・・」 「・・・・・・」 リーンは息をついてユナのマントを肩にかけてやる。 ユナはそれを着ると再び俯いた。 リーンの為を思ってやった事だったけど・・・ ギンドロにいた時の事を思い出した。 リーンの体調が悪かった時にユナが一晩でリーンのお客さんの相手を買ってでようとした時にも、 今と同じようにひっぱたかれて怒られた記憶が蘇る。 『もっと自分を大切にしろ!』とも言われて。 昔と同じ痛みに頬を押さえる。 テリーも二人のやり取りを見た後、息をついてザックを離した。 ザックはリーンを睨み付け 「リーン・・・邪魔をするなと言ったろう。覚悟は出来てるんだろうな・・・」 「出来てるわよ!!お金しか取り柄のないあんたなんか、全然怖くないんだから!!」 睨み合った後、ザックはペっと唾を吐いて出ていった。 「リーン、ゴメン・・・オレのせいで大変な事に・・・」 「いいのよっ!もう私も嫌で嫌で堪らなかったんだけど・・・それを言う勇気も無くて ずっとあいつに従ってたから、良いキッカケになったわ」 強気に言ってザックの出ていったドアに向けて舌を出す。 ユナに心配をかけまいと振る舞っているのか。 「あいつが私の家を潰すって言っちゃったら・・・どうなるか分からないけど・・・ あいつの両親だって、多分そんなにバカじゃないと信じたいわね・・・。 私もこれから働いて、足りない分を何とか払っていくわ」 「・・・そうか・・・」 ピンっとユナの額を軽く指で弾いた。 驚いたユナに笑顔を見せて 「あんたねぇっ、本当にもっと自分を大切にしなさいっ!あんたはギンドロで酷い目に遭ってるんだから・・・ これから幸せになる権利を十分に持ってるのよ!」 「それはリーンだって・・・」 言葉の途中で口を塞がれる。 そしてベッドの側で立ちつくしているテリーを見た。 「ユナを、よろしく頼むわね」 片目をつぶる。ユナに心配しないでと言いたげに頷いた。 そのまま部屋を出ていく。 久々に再会した友と久々に再会した初めてユナに恐怖を与えた男は 散々騒動を巻き起こした後、一瞬にしていなくなってしまった。 「リーン・・・」 もっと色々な事話したかったのに・・・。 もっと楽しい事もしたかったのに・・・。 自分の考えの無さと短絡さが本当に嫌になる。 「ゴメン・・・」 再び呟いた。オレってどうしてこんななのかな・・・。 どうして良かれと思った事がいつも裏目にでるんだろ・・・。 「お前のバカさ加減には本当に呆れる!」 急に聞こえた声に、はっとして振り返った。 青い服の少年が呟いた。 昼間の事と、先ほどの事や、ザックとの事が一瞬にして頭を駆けめぐり 思わず顔を逸らしてしまった。 合わせる顔が無い・・・。 マントをもう一度しっかり着て、ベッドから降りた後、テリーの方を向かずに 「・・・ゴメン・・・怒ってる・・・?」 ゴメン・・・。今までの事とか・・・拒んだことも・・・。 ゴメン・・・。もう一度、聞こえるか聞こえない程度に深く呟いた。 「怒ってるに決まってるだろ!怖くてたまらなかったくせに・・・バカかお前は・・・」 目をゴシゴシ拭いてコクリと頷く。 「いつも自分勝手に行動して、相変わらずオレの気持ちなんて何も考えないんだなお前は」 「テリー・・・あのっ・・・!」 さっさと部屋から出ていってしまった。 彼の後ろ姿をじっとみながら、かける言葉を探したが何も見つからなくて ぎゅっと右手に力を込める。 「テリー・・・」 |